2016年5月16日

スターバックスは、サステナビリティ・ボンドを含む社債の引受公募を終了したと発表した。米国企業によるサステナビリティ・ボンドの発行はこれが初めてとなる。2026年を満期とする2.450%の社債で5億ドルを調達し、コーヒー豆サプライチェーンの各種サステナビリティ・プログラムの拡大・向上に使う。

スターバックスではエシカル調達に力を入れており、国際NGOコンサベーション・インターナショナルと共同開発した購買ガイドライン「C.A.F.E.(Coffee And Farmer Equity)プラクティス」を運用している。加えて、現在ルワンダ、タンザニア、コロンビア、中国、コスタリカ、インドネシア、グアテマラ、エチオピアで農家支援センターを運営している他、「スターバックス・グローバル・ファーマー・ファンド」を通じたコーヒー生産者への短期・長期融資に、5千万ドルを充てている。同社はまた、コーヒーを世界最初の持続可能な農産品にすることを目指す「サステナブルコーヒー・チャレンジ」イニシアチブの設立メンバーでもある。

同社では、サステナビリティ・ボンドの償還期間中、全収益が適格にプロジェクトに分配されるまで毎年分配状況を同社サイトで一般開示し、配分を受けたプロジェクトの紹介や、環境・社会への影響などを掲載するという。

また、ESG調査会社のサステナリティクスが本サステナビリティ・ボンドに関する独立したレビューを行っており、それにより投資家はこの資金がどのようなプロジェクトに投資され、それが環境・社会にどのように良い影響を及ぼすのか、という概要を知ることができる。