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WEFのCSO調査、サステナビリティは「野心」から「実行」へ

【公開日】 【最終更新日】


2026年9月15日

世界経済フォーラム(WEF)は、最高サステナビリティ責任者(CSO)の視点をまとめた初の報告書「最高サステナビリティ責任者の展望(仮訳)(Chief Sustainability Officers’ Outlook)」を公表した。

大企業の最高サステナビリティ責任者(CSO)からなるWEFのグローバルCSOコミュニティーを対象に調査し、5大陸のメンバーから103件の匿名回答を得た。地政学的な緊張や、短期的な業績への圧力が強まるなかでも、63%のCSOが、今後1年でサステナビリティの進展は現状のペースを維持するか加速すると見込んだ。中期的な加速要因としては、64%が「明確な経済合理性」、56%が「関連技術の低コスト化と利用可能性の向上が挙げられている。

一方、地域や業種により、サステナビリティへの移行の速度が大きく異なる「グリーン・ダイバージェンス」が生じている。世界のグリーン経済の年間価値は5兆ドル超で、2030年までに7兆ドルを超える見通しだが、政策の不確実性や取締役会の理解・支持不足により進展が停滞する業種や市場もあるという。

AIへの期待も大きく、73%はAIがサステナビリティの進展を加速すると見込んだ。一方、77%がAIインフラのエネルギー・資源消費を負の影響と捉えており、AIによる効率化と環境負荷のトレードオフが浮き彫りとなった。

気候変動への適応も重要視され、85%が、今後3年間で適応がより重要になると回答した。しかし、適応投資の費用対効果を見極めにくいことが障壁となっており、62%がこれを主要な制約要因として挙げている。

WEFのマネージングディレクター、セバスチャン・バックアップ氏は、サステナビリティへの移行は、もはや野心の有無ではなく、実行が問われる局面にあると述べている。

https://www.weforum.org/media/chief-sustainability-officers-say-commercial-momentum-will-drive-climate-progress-despite-significant-geopolitical-uncertainty

https://www.weforum.org/publications/chief-sustainability-officers-outlook-september-2026

https://www.weforum.org/stories/business/chief-sustainability-officers-priorities

芝原 亜季
この記事の監修者
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イースクエアCompass for Sustainability担当。
政府系金融機関での国際協力業務の経験を経て、英国ノッティンガム大学大学院でMBA in Corporate Social Responsibilityの 修士号を日本人第一号として取得。2008年にイースクエアに参画。CSR・サステナビリティ支援事業に従事し、企業の戦略策定・実行支援、リサーチ分析などに携わる。現在は、会員制サイトであるCompass for Sustainabilityを統括し、国内外の情報とサステナビリティ推進支援の知見と経験を活かしたコンテンツ開発に取り組んでいる。

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