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金融庁、2026年改訂コーポレートガバナンス・コード公表、「攻めのガバナンス」へ

【公開日】 【最終更新日】



2026年7月21日

金融庁と東京証券取引所は、コーポレートガバナンス・コード(2026年改訂版)を確定・公表した。147の個人・団体から寄せられた意見を踏まえ改訂である。

2013年以降進められてきたコーポレートガバナンス改革において、コーポレートガバナンス・コードをリスク回避や不祥事防止にとどめず、企業の持続的成長と中長期的な企業価値向上を促す「攻めのガバナンス」の実現を目指すものと位置づけている。本コードは2015年に適用を開始しており、今回の狙いは形式的な対応から実質的な実践への転換である。

コンプライ・オア・エクスプレインの対象となる原則は概念的・抽象的な内容に絞り、具体的な趣旨・背景を示す「解釈指針」と序文を新設した。企業は原則を実施する場合も実施しない場合も、自社の状況に即した理由を丁寧に説明し、投資家との建設的な対話につなげることが期待されている。

企業の取締役会には、成長への道筋を定め、設備、研究開発、人的資本、知的財産などへの投資や、事業ポートフォリオを含む経営資源配分を具体的に説明し、継続的に検証する責務が強調されている。独立した社外取締役による監督の実効性、独立性・質・数の確保、取締役会事務局の強化に加え、サイバーセキュリティ、経済安全保障を巡る地政学要因によるサプライチェーン途絶、情報流出などのリスク管理も解釈指針で補っている。また、有価証券報告書の株主総会前提出を重要な環境整備とし、総会の3週間以上前の提出が最も望ましいとされている。

改訂は2026年7月21日に施行され、上場会社は遅くとも2027年7月末までに改訂内容を反映したコーポレートガバナンス報告書を提出する。


https://www.fsa.go.jp/news/r7/singi/20260721.html

https://www.fsa.go.jp/news/r7/singi/20260721/03.pdf

https://www.fsa.go.jp/news/r7/singi/20260721/04.pdf

https://www.jpx.co.jp/corporate/news/news-releases/1020/20260721-01.html

芝原 亜季
この記事の監修者
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イースクエアCompass for Sustainability担当。
政府系金融機関での国際協力業務の経験を経て、英国ノッティンガム大学大学院でMBA in Corporate Social Responsibilityの 修士号を日本人第一号として取得。2008年にイースクエアに参画。CSR・サステナビリティ支援事業に従事し、企業の戦略策定・実行支援、リサーチ分析などに携わる。現在は、会員制サイトであるCompass for Sustainabilityを統括し、国内外の情報とサステナビリティ推進支援の知見と経験を活かしたコンテンツ開発に取り組んでいる。

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