英国の大手酒類メーカーのディアジオは、2026年の会計年度において、水ストレスの高い地域にある世界30拠点で、使用量を上回る水を還元する目標を達成したと発表した。地域社会や政府、NGO、専門家、他企業との継続的な協力が成果につながったという。
水還元とは、事業地や、農業原料を調達する地域とその周辺で、自然環境や地域社会に水を還元することを指す。同社は、地域の水リスクや水ニーズに応じ、清潔な水や衛生環境へのアクセス改善、森林や流域の再生、雨水の利用、水の地下浸透などに取り組んでいる。
同社によれば、2016年以降の水還元量は810万立方メートル(81億リットル)以上に達した。2020年以降は12カ国、5大陸で212件の地域水プロジェクトを完了し、70万人以上が清潔な水を利用できるよう支援している。さらに、220万本以上の植樹、湿地の復元、雨水の利用、池に堆積した土砂の除去なども実施している。プロジェクトの約60%は水と衛生(WASH)、18%は森林再生、10%は水の地下浸透となっており、そのほか地域に応じた取り組みを進めている。
同社は、水を気候移行計画と気候変動の緩和・適応策の中心に位置づけている。今後は20の優先流域で関係者による共同の取り組みを進め、自社拠点における水利用効率と水質の改善、水還元を継続するとともに、主要サプライヤーが所在する優先流域にも取り組みを広げ、地域社会、事業、自然環境を支える水環境の強化につなげるとしている。


