欧州委員会、女性の権利のためのロードマップを策定
2025年3月 7日
欧州委員会は、3月8日の国際女性デーを前に、ジェンダー平等へのコミットメントを強化する長期的なビジョンを掲げ「女性の権利のためのロードマップ」を策定した。同時に、「EUにおけるジェンダー平等に関する報告書2025(仮訳)(The 2025 Report on Gender Equality in the EU)」も発表し、ジェンダー平等戦略2020-2025の実施における進捗状況の概要を示した。
過去5年間で給与の透明性、企業の取締役会のジェンダーバランス、女性に対する暴力との闘いに関する規制の制定等、歴史的な進歩がみられたとしたが、地域や加盟国間でジェンダー平等に向けた進展に差があることも指摘している。
ロードマップでは特に以下の8つの分野における構造的な差別に対処し、目標を達成することを目指す。
- ジェンダーに基づく暴力からの自由
- 最高水準の健康
- 同一賃金と経済的エンパワーメント
- ワークライフバランスとケア
- 平等な雇用機会と適切な労働条件
- 質の高いインクルーシブ教育
- 政治参加と平等な代表
- 女性の権利を実現する制度的メカニズム
欧州員会は、欧州議会、理事会、加盟国、その他の機関やステークホルダーに対し、ロードマップを中心に団結し、女性の権利に対するEU全体のコミットメントを実現するために、それぞれの権限の範囲内で行動を起こすように呼び掛けている。