欧州委員会(EC)は、最新データに基づきPFAS(有機フッ素化合物のうちペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物の総称)汚染による金銭的影響を試算した報告書を公表した。PFAS対策の緊急性に警鐘を鳴らしている。
PFASは人の健康や環境に深刻な影響を及ぼし、その社会的コストは広く市民に負担を強いている。調査によると、欧州における現行のPFAS汚染水準が規制の強化無く2050年まで継続した場合、同期間の累積コストは約4,400億ユーロに達すると報告されている。これらの推計は、現在規制の対象となっている一部のPFAS物質のみに基づくものであり、実際にはさらに数千種類以上のPFASが存在することから、総コストはさらに大きい可能性があるという。
また、報告書はPFAS汚染の影響を受けやすい集団として、新生児、子ども、汚染地域の周辺住民、および当該地域で働く労働者を特定している。ECは、これらの集団の保護に向けて必要な措置を講じるとともに、主要な産業用途における代替物質の導入が可能になるまで、バランスの取れた対応を確実に進める必要があるとしている。
本調査の結果は、PFASに関するEUの政策議論に活用される予定であり、汚染の浄化、発生源対策(排出削減)、モニタリング体制の強化、研究ニーズの特定などに反映される。
https://environment.ec.europa.eu/news/new-study-confirms-huge-and-growing-costs-pfas-pollution-2026-01-29_en


