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欧州委員会、新調査でPFAS汚染の社会コストが巨額かつ増大している

【公開日】 【最終更新日】



2026年1月29日


欧州委員会(EC)は、最新データに基づきPFAS(有機フッ素化合物のうちペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物の総称)汚染による金銭的影響を試算した報告書を公表した。PFAS対策の緊急性に警鐘を鳴らしている。

PFASは人の健康や環境に深刻な影響を及ぼし、その社会的コストは広く市民に負担を強いている。調査によると、欧州における現行のPFAS汚染水準が規制の強化無く2050年まで継続した場合、同期間の累積コストは約4,400億ユーロに達すると報告されている。これらの推計は、現在規制の対象となっている一部のPFAS物質のみに基づくものであり、実際にはさらに数千種類以上のPFASが存在することから、総コストはさらに大きい可能性があるという。

また、報告書はPFAS汚染の影響を受けやすい集団として、新生児、子ども、汚染地域の周辺住民、および当該地域で働く労働者を特定している。ECは、これらの集団の保護に向けて必要な措置を講じるとともに、主要な産業用途における代替物質の導入が可能になるまで、バランスの取れた対応を確実に進める必要があるとしている。

本調査の結果は、PFASに関するEUの政策議論に活用される予定であり、汚染の浄化、発生源対策(排出削減)、モニタリング体制の強化、研究ニーズの特定などに反映される。

https://environment.ec.europa.eu/news/new-study-confirms-huge-and-growing-costs-pfas-pollution-2026-01-29_en

芝原 亜季
この記事の監修者
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イースクエアCompass for Sustainability担当。
政府系金融機関での国際協力業務の経験を経て、英国ノッティンガム大学大学院でMBA in Corporate Social Responsibilityの 修士号を日本人第一号として取得。2008年にイースクエアに参画。CSR・サステナビリティ支援事業に従事し、企業の戦略策定・実行支援、リサーチ分析などに携わる。現在は、会員制サイトであるCompass for Sustainabilityを統括し、国内外の情報とサステナビリティ推進支援の知見と経験を活かしたコンテンツ開発に取り組んでいる。

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