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TNFD、GRI、SBTNがNPIの「自然の状態」指標を統合へ、意見募集は6月4日まで

【公開日】 【最終更新日】



2026年4月 7日


自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)、グローバル・レポーティング・イニシアティブ(GRI)および科学に基づく目標ネットワーク(SBTN)が共同のディスカッションペーパーを発表した。各機関の枠組み、基準、ガイダンスで扱われている「自然の状態」の測定について解説するとともに、それらの更新を提案、6月4日まで意見を募集している。

各機関は、ネイチャー・ポジティブ・イニシアティブ(NPI)が策定した「自然の状態」指標をどのように組み込むべきかについて、以下のような提案を行っている。

TNFD
・LEAPガイダンス:
  -「診断」「準備」の段階における「自然の状態」のアウトカムについて、NPIのガイダンスおよび指標を参照する。
  -「自然の状態」の測定と生態系サービスの関係についてガイダンスを拡張する。
  -「発見」段階における「自然の状態」の優先順位づけについてガイダンスを強化する。
・開示:
  -「生態系の状態」と「種の絶滅リスク」をプレースホルダー指標(暫定的な指標)からコアグローバル指標に格上げする。
  -NPIの「生態系の広がり」・「生態系の状態」・「種の絶滅リスク」指標をコア指標、「種の個体数」を追加指標とする。

GRI
・NPIの「自然の状態」指標のいずれがGRIの既存の生物多様性関連開示を支持するものであるか、また今後のガイダンスや改定に向けて有用であるかを検討する。
・開示項目101?7の内容が、さらなる明確化、強化、あるいは将来の基準策定に向けた検討を要するかを検討する。
・NPIのガイダンスが現在のGRI要件を超え得る領域等を特定し、報告書作成者および利用者にとって「自然の状態」のどの情報が意思決定に有用かを検証する。

SBTN
・ステップ1(分析・評価)とステップ2(優先順位づけ)においてNPIの測定ガイダンスを参照する。
・NPIの種指標やサイトレベルのアプローチについて、データ収集の実現可能性やデータの解釈可能性を精査する。
・バリューチェーンにおけるNPIガイダンスの適用の課題について検討する。
・「自然の状態」に関するデータをステップ5(モニタリング・報告・検証:MRV)に組み込むことも検討する。

3機関は引き続き緊密に連携し、相互運用性を確保するとした。


https://tnfd.global/publication/discussion-paper-on-state-of-nature-measurement/

https://tnfd.global/wp-content/uploads/2026/04/260407-Discussion-paper-on-state-of-nature-measurement_WEB-1.pdf?v=1775825483

芝原 亜季
この記事の監修者
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イースクエアCompass for Sustainability担当。
政府系金融機関での国際協力業務の経験を経て、英国ノッティンガム大学大学院でMBA in Corporate Social Responsibilityの 修士号を日本人第一号として取得。2008年にイースクエアに参画。CSR・サステナビリティ支援事業に従事し、企業の戦略策定・実行支援、リサーチ分析などに携わる。現在は、会員制サイトであるCompass for Sustainabilityを統括し、国内外の情報とサステナビリティ推進支援の知見と経験を活かしたコンテンツ開発に取り組んでいる。

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