自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)、グローバル・レポーティング・イニシアティブ(GRI)および科学に基づく目標ネットワーク(SBTN)が共同のディスカッションペーパーを発表した。各機関の枠組み、基準、ガイダンスで扱われている「自然の状態」の測定について解説するとともに、それらの更新を提案、6月4日まで意見を募集している。
各機関は、ネイチャー・ポジティブ・イニシアティブ(NPI)が策定した「自然の状態」指標をどのように組み込むべきかについて、以下のような提案を行っている。
TNFD
・LEAPガイダンス:
-「診断」「準備」の段階における「自然の状態」のアウトカムについて、NPIのガイダンスおよび指標を参照する。
-「自然の状態」の測定と生態系サービスの関係についてガイダンスを拡張する。
-「発見」段階における「自然の状態」の優先順位づけについてガイダンスを強化する。
・開示:
-「生態系の状態」と「種の絶滅リスク」をプレースホルダー指標(暫定的な指標)からコアグローバル指標に格上げする。
-NPIの「生態系の広がり」・「生態系の状態」・「種の絶滅リスク」指標をコア指標、「種の個体数」を追加指標とする。
GRI
・NPIの「自然の状態」指標のいずれがGRIの既存の生物多様性関連開示を支持するものであるか、また今後のガイダンスや改定に向けて有用であるかを検討する。
・開示項目101?7の内容が、さらなる明確化、強化、あるいは将来の基準策定に向けた検討を要するかを検討する。
・NPIのガイダンスが現在のGRI要件を超え得る領域等を特定し、報告書作成者および利用者にとって「自然の状態」のどの情報が意思決定に有用かを検証する。
SBTN
・ステップ1(分析・評価)とステップ2(優先順位づけ)においてNPIの測定ガイダンスを参照する。
・NPIの種指標やサイトレベルのアプローチについて、データ収集の実現可能性やデータの解釈可能性を精査する。
・バリューチェーンにおけるNPIガイダンスの適用の課題について検討する。
・「自然の状態」に関するデータをステップ5(モニタリング・報告・検証:MRV)に組み込むことも検討する。
3機関は引き続き緊密に連携し、相互運用性を確保するとした。
https://tnfd.global/publication/discussion-paper-on-state-of-nature-measurement/
https://tnfd.global/wp-content/uploads/2026/04/260407-Discussion-paper-on-state-of-nature-measurement_WEB-1.pdf?v=1775825483


