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ペプシコとフェルティベリア、欧州の約40万エーカーの農地に低炭素肥料を導入へ

【公開日】 【最終更新日】



2026年5月 5日


ペプシコとスペインの肥料大手フェルティベリア(Fertiberia)は、欧州でグリーン水素由来の低炭素肥料の利用を広げる長期的な協業を発表した。

フェルティベリアは2030年までに、作物栄養ソリューション「Impact Zero」を年間最大15万トン、段階的にペプシコへ供給する。対象は、ペプシコの人気製品レイズ(Lay’s)、ドリトス(Doritos)などの原料となるジャガイモ、トウモロコシ、ヒマワリ、テンサイ、ナタネを栽培する欧州の約40万エーカー(約16万2,000ヘクタール)の農地である。両社は、この取り組みにより1,500人以上の農家を支援する。

同取り組みはフランス、ルーマニア、セルビア、ギリシャ、トルコで開始され、スペインとポルトガルでも拡大される。両社は先行してスペインとポルトガルで実証試験を行い、低炭素肥料への切り替えにより、ジャガイモ栽培による温室効果ガス(GHG)排出量を最大15%、トウモロコシ栽培によるGHG排出量を最大20%削減したと述べている。

フェルティベリアの肥料は、天然ガスの代わりにグリーン水素を使って製造され、GHG排出量を最大63%削減するという。また、肥料成分をゆっくり放出する仕組みや、微生物による窒素成分の分解を抑える硝化抑制剤を取り入れ、施肥効率を高めながら排出量および栄養分の損失を削減する。

フェルティベリアとの協業によって、ペプシコが欧州のサプライチェーンで使う肥料の約50%は2030年までに低炭素肥料となる見通しである。肥料の製造と使用は、ペプシコの欧州におけるジャガイモの平均カーボンフットプリントの約半分を占めるため、肥料は農業由来の排出量を削減する上で重要な機会だと同社は捉えている。

また、同社は今回の協業を、2030年までに世界で1,000万エーカーに再生型、回復型、保護型の取り組みを導入するという目標と、同年までにスコープ3森林・土地・農業(FLAG)排出量を30%削減するという目標に向けた取り組みと位置付けている。

https://www.pepsico.com/newsroom/press-releases/2026/pepsico-and-fertiberia-working-to-decarbonise-potato-and-corn-farming-across-400000-acres-in-europe

芝原 亜季
この記事の監修者
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イースクエアCompass for Sustainability担当。
政府系金融機関での国際協力業務の経験を経て、英国ノッティンガム大学大学院でMBA in Corporate Social Responsibilityの 修士号を日本人第一号として取得。2008年にイースクエアに参画。CSR・サステナビリティ支援事業に従事し、企業の戦略策定・実行支援、リサーチ分析などに携わる。現在は、会員制サイトであるCompass for Sustainabilityを統括し、国内外の情報とサステナビリティ推進支援の知見と経験を活かしたコンテンツ開発に取り組んでいる。

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