2019年11月21日

スイスに拠点を置くサステイナビリティ・ESG投資専門のロべコサム(RobecoSAM)は、ESGレーティングおよびESGベンチマーク事業を、米S&Pグローバル社に売却することを発表した。今回の両社による合意は、世界を代表するESG投資指標であるダウ・ジョーンズ・サステイナビリティ・インデックス(DJSI)に関する提携を成功させてきた結果を踏まえてのものである。

今回売却が決まった事業は、SAMブランドのもと運用されているESGデータ、レーティングおよびベンチマークで、1999年に開始した「コーポレート・サステナビリティ評価(CSA:SAM Corporate Sustainability Assessment)」も含まれる。CSAは、4,700社を超える上場企業を対象とした世界最大級の総合データベースとして世界から高い評価を得ている。今回の事業売却以降もロべコサムはCSAデータの継続使用を認められており、CSA手法に対するアドバイスを引き続き行う。今回の売却により、ロべコ(Robeco)およびロべコサムは、アセットマネージメントの中核的活動にあるサステナブル投資調査やESGデータの統合などにリソースを集中できるようになるという。

ロべコサムのバードヴィック副取締役は、今回の事業売却について、「ESGデータの背景は急速に変化しており、データプロバイダーも同時に進化をし続けなければならない。S&Pグローバル社であれば、CSAのリーダー的役割を今後も確立していけるはず」と述べ、サステナブル投資における同社のリーディング・ポジションを拡大していく意向を示した。


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