2013.06.12

イースクエアは、タンザニアにおいて干しいもの製造・販売事業を行うための実現可能性調査(フィージビリティ・スタディ)を国際協力機構(JICA)から受託し、今年3月から調査を実施しています。

この調査のパートナーであり、将来的に事業の中核を担う予定の企業は以下の2社です。

(株)照沼勝一商店:茨城県において約50haの畑でサツマイモを有機栽培し、こだわりの干しいもをつくるメーカー。
(株)オーガニック・ソリューションズ・ジャパン:ケニアやルワンダで微生物資材やマカダミアナッツの事業を展開。

イースクエアの役割は、法制度、調達・製造、マーケティングといった事業環境全般の調査を行ったうえで、ビジネスモデルを検討することです。

このたび、TV東京「ガイアの夜明け」で「地方から未知なる国へ!」と題し、本調査プロジェクトが特集されることになりましたのでお知らせします。

放映日時:6月18日(火)22:00~
番組:TV東京「ガイアの夜明け」

番組では、5月上旬に行われた第1回の現地調査を中心に、首都ダルエスサラームの小学校で行った干しいもの試食会の様子や、現地のサツマイモを使って干しいもを試作する様子などが放映される予定です。

タンザニアは東アフリカに位置する人口約4600万人の国で、農業、鉱業、観光業などが主な産業です。国民1人あたりのGNI(国民総所得)は540米ドル(2011年)で、国連にはLDC(後発開発途上国)に分類されています。

タンザニアの人口は日本の約3分の1ですが、サツマイモの生産量は日本の約1.5倍と、大産地です。タンザニアにおいて、サツマイモは主に茹でて食べられています。干しいもは一部地域で乾燥度を高めた保存食として作られていますが、日本の干しいものように柔らかい食感で、パッケージを開けてすぐに食べられる形態のものは流通していません。日本の技術やノウハウを活用して干しいも事業を立ち上げることで、タンザニアに以下の効果をもたらすことが期待されます。

・農産物の付加価値向上(農業は同国の労働人口の4分の3が従事する基幹産業)
・収穫後ロスの削減(サツマイモは貯蔵しにくいが加工することで貯蔵可能に)
・新たな雇用の創出(食品加工産業ができることで新たな雇用が生まれる)
・技術の移転(日本の食品加工技術が現地に移転される)
・栄養バランスのよい食品の提供(干しいもはサツマイモ100%の自然食品)

本プロジェクトの調査団は、来年1月にかけて現地を4回訪問し、事業化の可能性を追求していきます。



首都ダルエスサラームの小学校での試食会の様子(食べる前のお祈り中)


試食会は、112人中111人がおいしい(very goodまたはgood)と答える好結果


現地で簡易的に試作した干しいも(βカロテン含有量の多い橙色品種を使用)