2016年8月11日

世界資源研究所(WRI)は、サステナブルな食品の戦略を開発するための新イニシアチブ「ベター・バイイング・ラボ(Better Buying Lab)」をスタートさせると発表した。消費者がサステナブルな食品を購入しやすくするためのリサーチ及び行動促進に焦点をおき、消費者リサーチ、行動経済学、マーケティング戦略の専門家と、食品産業各社などが参加する。

各種の研究が示す通り、米国と英国ではますます多くの消費者が健康と環境により良いものを食べたいと考えるようになっている。しかし、買物や飲食は習慣的な行動であるため、それを変えるのは必ずしも容易ではない。多くの場合、情報を提供するキャンペーンだけでは、消費者の一般的な購買行動を大規模に変えるには不十分である。消費者は情報だけでなく、様々な習慣や、店内で目にするものは何かといった他の要素にも基づいて食品を購入するからである。

新イニシアチブでは、平均的な消費者の実際の買物の仕方に沿った、これまでにない新しいソリューションを見出そうとしている。既にグーグル、ヒルトン・ワールドワイド、セインズベリーズ(英国のスーパーマーケット)等、複数の企業が参加しており、今秋にはさらに多くの企業が加わる予定である。