2023年1月10日

新たな企業価値算出手法の確立を目的に設立されたValue Balancing Alliance(VBA)と、効果的な資源配分と長期的な金融安定のための財務分析を行うInternational Foundation for Valuing Impacts(IFVI)は、共通のインパクト会計手法を開発することを目的とするパートナーシップを結んだと発表した。

両機関によると、ビジネスインパクトの計測は、すべてのステークホルダーにとって、企業の価値創造方法の透明性を大幅に向上させるものであり、企業側にとっては、持続可能な意思決定のためのデータが作成できるほか、バリューチェーンに沿ったビジネスと機会の分析や情報開示の改善につながるという。

開発する手法は、グローバルなサステナビリティ報告のベースラインを基準として、実用的で拡張性の高いものとなることを目指し、開発のための共同作業は一般に公開される予定。今後、VBAとIFVIはインパクト会計手法の開発に加え、企業や投資家との日常業務でのインパクト会計に関する方法論の検討、金融市場の規制当局や基準設定主体に対するG7インパクト・タスクフォースの方針に沿った働きかけなども、共同で行っていく。