2023年2月10日

英国の広告基準協議会(ASA)は、「カーボン・ニュートラル」や「ネット・ゼロ」などの用語の使用をはじめ、環境に配慮した商品やサービスを謳う広告に関する新たなガイダンスを公表した。

同組織は広告における「カーボン・ニュートラル」や「ネット・ゼロ」という表示が普及するにつれ、消費者の誤解を招く可能性があることから、優先的に対応すべき分野として調査を実施した。調査結果からは、これらの用語についての定義が確立されていないことから、定義をシンプル化・標準化するため、政府などの公的機関による規制を求める声も聞かれた。

本ガイダンスでは、「カーボン・ニュートラル」、「ネット・ゼロ」、または類似の主張を無条件に使用せず、必ず根拠を示すこと、将来目標について表示する場合には、その目標が実現に向けた検証可能な戦略に基づくことなどを求めている。また、オフセットに基づく主張を行う場合には、該当するオフセット・スキームの情報を必ず含めることなどを勧告している。

ASAは、本ガイダンスについて、最長6カ月間モニタリングし影響評価を実施すると同時に、広告で主張する内容が客観的にどのように実証されているかを評価するため、情報収集を行う。