2022年4月19日

米マスターカードは全従業員の賞与をESG(環境・社会・ガバナンス)関連目標に連動させると発表した。ESG目標の中でも特に会社のビジョンと関係性の深くかつ大きな影響力をもつ、温室効果ガス排出量、金融包摂、男女平等の賃金と関連付けるという。

昨年、副社長以上の役員に対して新しい報酬モデルを導入し、カーボンニュートラル、金融包摂、男女平等の賃金というESG目標への取り組み実績を役員報酬に一部連動させた。これらの項目について目標を達成または上回る成果が出た。本年はこのモデルを全従業員に拡大し、ESG達成度合いを賞与額計算の一指標とする。

昨年の年次報告書では、ESG目標に連動した役員報酬について、会社としての目標達成度に応じて支給額が最大で10%のポイントが上下する可能性があるとした。その他のESG関連の進捗として男女の賃金格差の縮小、脱炭素の順調な取り組みによってネットゼロ達成計画を2050年から2040年に前倒ししたことがあげられる。