2021年8月11日

エーザイは、昨年までアニュアルレポートに加え、環境・社会報告書を統合報告書として発行していたが、2021年度より「価値創造レポート」に名称変更して今回はじめて発行。インパクト・ウェイテッド会計(インパクト加重会計)の考え方に基づいたハーバード・ビジネス・スクールとの最新研究の内容を紹介している。

同社は、ハーバード・ビジネス・スクールのジョージ・セラフェイム教授のチームとともに、インパクト加重会計イニシアチブ(IWAI)における日本で最初の事例として、2019年度のエーザイ単体の数字から「従業員インパクト会計」として以下の数値を試算している。

「従業員へのインパクト」
・賃金の質
・従業員の機会

「労働者のコミュニティへのインパクト」
・ダイバーシティ
・地域社会への貢献

上記の数値を試算した結果、同社は2019年に合計で269億円の価値を創出したと算出している。「従業員の機会」と「ダイバーシティ」はマイナスの結果となっており、この分野に課題があることが見えてくるという。