グローバル・レポーティング・イニシアティブ(GRI)は、企業の生物多様性報告を支援するガイドライン「生物多様性への影響の解読:GRIスタンダードに基づく企業報告実務ガイドライン(仮訳)(Decoding biodiversity impacts: A practical guide to corporate reporting with the GRI Standards) 」を公開した。同ガイドラインは、生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)が新たに発行した「ビジネスと生物多様性評価報告書」のなかで「現状維持型の企業活動が自然損失を加速させている」として企業に変革を求める中、企業に実効性ある生物多様性報告を促すことを狙いとしている。
同ガイドラインは、具体的に企業の取り組み例を示しながら、次の4点を紹介している。
・オペレーションや立地ごとの生物多様性への影響を識別・評価する方法:物件ごとに評価している不動産企業City Developments Limited (CDL)の例を紹介
・自然関連情報をガバナンス及び意思決定に統合することの利点:GRI 101だけでなく、SBTNなどの枠組みと統合しながら、企業のガバナンスプロセスに自然関連情報を組み込んでいるCoca-Cola HBCの例を紹介
・生物多様性への影響及び依存関係を理解するうえでの立地固有データの重要性:複数の地域・事業技術ごとの評価を通じて、優先地点や依存・影響の傾向を把握しているEnelの例およびサイト単位で詳細なデータに基づく生物多様性評価を実施し、改善行動につなげているJSW Steelの例を紹介
・サプライチェーン全体におけるデータ収集課題の評価と対応:サプライチェーン全体でのデータ収集上の課題は、どの企業事例にも共通する実務上の課題として扱われている。
GRIチーフ・エンゲージメント・オフィサーであるクリスティーナ・ギル・ホワイト氏は、同ガイドラインについて、「自然関連開示の実務が初期段階の組織にとっても、すでに高度な水準にある組織にとっても、報告の質を高め、透明性要件への対応をより明確にする重要なリソースである」と説明する。
https://www.globalreporting.org/news/news-center/from-transparency-to-action-practical-support-to-advance-nature-protection/
https://www.globalreporting.org/media/mszlcqgf/gri_decoding-biodiversity-impacts-e-book.pdf


