世界ベンチマーキング・アライアンス(WBA)は、SDGs達成にむけて、影響力の大きい世界の企業2,000社を評価した分析結果を発表した。分析結果によると、ゼロエミッションへの移行を支える低炭素投資として少なくとも1.3兆ドルが動員可能であるとした。
WBAは、さまざまな業界の企業のうち25%が低炭素投資を報告しており、総設備投資に占める低炭素投資の比率が中央値の7%を大きく上回る企業もあると報告している。投資の例としては、輸送の電化、電池生産、再生可能エネルギー、低炭素建設材料などが挙げられている。また、19の産業と複数国のリーディング企業では、気候ソリューションに30%を配分する、新たな内燃機関を開発する、炭素集約型建設などの高排出活動から投資を移行するなどの例があると報告している。
これらの2,000社は、総売上高が53兆ドル、世界の排出量の55%超を占める。対象企業のうち、事業活動における排出量が、世界の気温上昇が1.5℃以内に整合するペースで削減している企業は18%にとどまるという。
生物多様性では、生物多様性ベンチマークで評価した企業のうち85%が経営層にサステナビリティ責任者をおいている一方で、食品や採掘、製紙など、影響の高いセクターの大企業750社のうち生態系サービスへの依存を測定している企業は14%、リスクが事業・財務・評判に与え得る影響を定量化している企業は9%、機会を評価している企業は4%であるいう。
今回の分析は、はじめて全ての主要セクターの企業について評価・ランキングを行ったものであり、気候、生活費、人工知能、サプライチェーン、生物多様性などに関する問題を取り上げている。ハファーカンプWBAエグゼクティブディレクターは、「企業のコミットメントを超えて、実際の排出量と投資に焦点を当てることが不可欠である」と述べている。


