目次
ESG評価機関対応の重要性
金融市場におけるサステナブル投資の位置づけ
国内外の公的年金基金をはじめとする機関投資家によるサステナブル投資が、この10数年来その規模を拡大しています。世界のサステナブル投資運用資産残高は約30.3兆ドルにおよび、全運用資産の約1/4を占めます(2022年)*。
この動きは日本においても同様で、世界最大の年金基金であるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)をはじめとする公的年金基金がこぞってPRI(国連責任投資原則)に署名するとともに、 2025年3月にGPIFが公表した「サステナビリティ投資方針」において、「全資産について、サステナビリティ投資を推進」すると述べるなど、サステナブル投資はすでに金融市場において定着したともいえるでしょう。
さらに、サステナビリティに関する情報開示基準の策定や、それに基づく法定開示化の動きは着実な進展を見せています。法定開示の対象から当面は外れる企業においても、サステナビリティ情報開示の重要性は投資家に対して投資判断における比較材料を提供するという意味からも、その重要性はなんら変わり無いと言えます。
*出典:Global Sustainable Investment Association、”Global Sustainable Investment Review 2022″
ESG評価機関対応の重要性
サステナブル投資における重要なプレーヤーの一つに、ESG評価機関がいます。
国内外数多く存在するESG評価機関は、企業のサステナビリティ関連情報から企業の取り組み内容や、ESG関連リスクの管理状況などを評価・分析し、投資家にその情報を提供しています。
情報提供の方法・手段としては、FTSE Russell社やMSCI社が提供している、ESG投資インデックスを組成して一定の基準を満たした企業銘柄を組み入れる方法や、Sustainalytics社が提供しているような、具体的なリスク課題への対処状況を可視化したデータを提供する方法など様々ですが、いずれも基本的に企業側が発信・開示している情報をもとに評価を行っている、という点で共通しています。
そのため、企業側は自社の方針や行動、成果をより正確かつ的確に伝えることで、ESG評価機関から適切な評価内容を投資家に伝達させることが極めて重要です。
こんなお悩みありませんか?
イースクエアのESG評価機関対応支援の特徴
イースクエアは、世界の多くの機関投資家やファンドマネジャーから高い評価を得ているESG評価機関による、企業の評価データを活用して企業向けの支援サービスを行っています。支援サービスにおいては、これらの評価データをもとに、改善すべき項目を特定し、同業他社で評価の高い企業の情報開示事例とともに具体的な改善提案を行います。
こうしたデータに基づく具体的かつ客観的なアドバイスをもとに、FTSE(FTSE4Good、FTSE Blossom Japan Index、FTSE Blossom Japan Sector Relative Index)、MSCI(MSCI日本株ESGセレクト・リーダーズ指数)、Sustainalyticsを始めとする各種ESG評価機関による評価向上を目指します。
主要ESG評価機関(FTSE、MSCI、Sustainalytics等)の評価データおよび手法に対する知見
イースクエアでは、数あるESG評価機関の中から特に3機関(FTSE、MSCI、Sustainalytics)を対象として、企業のESGスコア改善・向上に向けた支援サービスを提供しています。
これら3つの評価機関に関しては、いずれもイースクエアが長年にわたって蓄積してきた評価データや評価基準・手法に対する知見をもとに、サステナビリティの視点から開示やその根拠となる取り組みに関する課題を棚卸しし、開示内容の的確な改善を支援することで、効率的な評価向上が可能です。
また、評価指標や評価基準は年々変化していますが、常に最新の情報に基づきアドバイスを行っています。
FTSE ESG Ratings
世界最大の指数提供会社の一つであり、ロンドン証券取引所が100%出資するFTSE Russell社が提供するESG評価データベースです。環境・社会・ガバナンスの観点から世界7,200社以上の企業が評価対象となっており、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が採用したESG総合指数の「FTSE Blossom Japan Index」および「FTSE Blossom Japan Sector Relative Index」はこの評価データをもとに選定されています。
イ―スクエアのFTSE ESG評価対応支援について詳しくは以下のページをご覧ください。
MSCI ESG Ratings
世界最大の指数提供会社の一つであるMSCI社が提供するESG評価データベースで、環境・社会・ガバナンスの観点から世界8,500社以上の企業が評価対象となっています。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が採用したESG総合指数の「MSCI日本株ESGセレクト・リーダーズ指数」は、この評価データをもとに選定されています。
イ―スクエアのMSCI ESG評価対応支援について詳しくは以下のページをご覧ください。
Sustainalytics ESG Risk Ratings
Morningstar Sustainalytics(サステナリティクス)社はESGリサーチに特化した独立系組織としては世界最大規模です。ESG および コーポレート・ガバナンス のリサーチ、評価、分析において30年以上の実績があります。172カ国で活動する企業18,000社以上を環境・社会・ガバナンスの観点で評価しています。
イ―スクエアのSustainalytics評価対応支援について詳しくは以下のページをご覧ください。
ESG評価対応コンサルティング内容
イースクエアがご提供するコンサルティングの内容をご紹介します。
なお、詳細については評価機関ごとの支援ページをご確認ください。
無料相談会にて詳しくご説明させていただくことも可能でございますので、ぜひお気軽にお申し込みください。
確実かつ相乗効果的なESG評価改善コンサルティング実績
イースクエアでは、これまで400件を超えるESG評価機関対応支援を行ってきました。イースクエアによる支援の結果、FTSEやMSCIのESGインデックス組入銘柄入りを目指す企業の多くが目標を達成されるなど、確かな改善効果が表れています。
FTSE Russellに関するご支援については、支援開始から1年で75%、2年目で94%、3年目までの継続した支援で100%の企業がFTSE Russellの提供するFTSE Blossom Japan Indexへの組入れを果たしています。
◆大幅なスコア改善(2.8スコアアップした実績あり)/1.0スコアアップ以上の企業多数
◆総合スコア4.0以上の企業多数
◆業界別で世界トップとなった企業が複数

社会情勢の変化とともに、年々評価の基準は厳しくなります。そういった状況をふまえ、新規で組み入れられた企業のみならず、すでにFTSE Blossom Japan Indexに組み入れられている企業に対する、スコア維持・アップの支援も実施しています。
同様に、MSCIにおいても格付けを向上され、ESGセレクト・リーダーズ指数への構成銘柄入りを実現された企業が多数存在します。Sustainalytics ESG Risk Ratingsにおいても、大幅なスコア改善実績があります。
これらの評価機関による指標の内容はしばしば重複していたり、趣旨や背景が共通していることがあります。イースクエアのESG評価対応支援コンサルティングでは、これら共通・類似している指標群の関連性を考慮し、評価機関の枠を超えた総合的な改善支援が可能であり、一方の評価機関対応を行うことで他方の改善にもつなげられ、相乗効果を発揮させることも可能です。
専門コンサルタントのご紹介

株式会社イースクエア ディレクター
汪(天海)浩/おう(あまみ)こう
博士(経済学) 専門分野:環境・社会会計
大学院で企業のサステナビリティ、非財務情報開示を研究。
2014年より株式会社イースクエアにて、ESG評価対応支援サービスの立ち上げに参画。ESG評価に関する調査・分析、改善提案などの業務に従事し、業種・規模を問わず多数のプロジェクトに携わる。現在は、複数の主要ESG評価機関の評価項目や評価ロジックを体系的に整理・分析し、それらを横断的に捉えたアドバイスを提供する支援モデルの構築・推進を担当。企業が効率的かつ戦略的に評価向上を目指せるよう、プロジェクトの進行管理および監督・監修も行っている。
