地球環境問題、人口増加、南北格差、水不足、食糧問題、社会不安など、20世紀後半から21世紀にかけて次々と顕著化するこれらの問題は、従来の社会システムとは異なる、新たな世界を創造していくことの必要性を示唆しています。
20世紀初めに16億人、21世紀初めに60億人だった世界人口は、21世紀半ばには91億人に達すると予測されています。そのほとんどが途上国での増加で、2009年56億人から2050年には79億人と予測されています。(国連2008年中位予測より)
世界人口が増加し続ける一方で、貧富の格差が拡大しています。年間の個人所得が3,000ドル以下の人々は、地球人口の72%にあたる40億人に上ります。 (世界銀行調査より)
現在の世界人口のうち約45億人はまだ消費者として本格的に市場参加していないと言われています。2050年には約70億人が新たに消費者として工業製品を求めるようになると予測されています。(「The Next 4 Billion」(世界資源研究所・国際金融公社著)より)
1950年からの50年間で世界の原油消費量は約7倍にまで急増しました。今後も資源の逼迫はますます深刻になり、金属資源のいくつかは近い将来、現有する埋蔵量では消費量を賄いきれなくなる可能性が指摘されています。(「成長の限界 人類の選択」(D. メドウズ著)、物質・材料研究機構調査より)
世界の平均気温は過去100年で0.74℃上昇しています。2100年までに最大で6.4℃上昇する可能性があると予測されています。気候変動による水不足や飢餓などにより生活が脅かされる恐れがあります。(IPCC第4次評価報告書)
企業活動の規模が世界で拡大しています。世界各国のGDPと大手企業の売上高を大きい順に並べると、上位150位のうち、企業が95を占めるまでになっています。企業が地球環境や社会に与える影響が大きくなるにつれ、その責任と可能性も拡大しています。(「Fortune」2005年調査より)
より豊かな暮らしを求める思いはみな同じです。これからの世界経済は「地球人口の増加」×「豊かな暮らしへの欲求」という掛け算によって、史上最大級の消費拡大がこれから始まると見込まれます。
ただし、それは健全な地球環境があって初めて実現可能なものです。さまざまな地球環境問題を解決し、より公平な社会づくりを進めつつ、この膨大な消費拡大をいかに支えていくかが、これからの社会の大きな挑戦と言えるでしょう。


